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  2. 関節包内運動 〜なぜパーソナルジムに整体があるの?〜

関節包内運動 〜なぜパーソナルジムに整体があるの?〜

今回の記事では「関節包内運動」について解説していきます。

これはパーソナルトレーニングスタジオ ベースコンディショニングラボに整体メニューがある理由、ベースコンディショニングラボにおける整体の位置付けを理解していただくためにまとめてみました。

「なんでパーソナルジムなのに整体メニューがあるの?」という疑問にお答えする形で進めていきたいと思います。

相談者

なぜパーソナルトレーニングジムなのに整体メニューがあるんですか?

ヤマベシンイチ

関節そのものが動いていない状態でトレーニングをしてしまっている人が多いからです。

ヤマベシンイチ

関節が正しく機能していない状態でトレーニングすると、全然効かせられなかったり、怪我をしたりするんです

相談者

マッサージやストレッチで筋肉を緩めたりするんですか?

ヤマベシンイチ

そういった事が必要な場合はマッサージやストレッチもしますが、ベースコンディショニングラボでは、特に関節包内運動の改善を目的とした整体を行なっています

相談者

関節包内運動?

ヤマベシンイチ

あまり聞き馴染みがないと思います。プロのトレーナーさんでも知らない方が多い概念なんです。

ヤマベシンイチ

ということで、今回は関節包内運動というものについて解説していこうと思います

今回の記事はこんな方に読んで頂きたい記事です
  • トレーニングが効かせられない
  • トレーニングをしたら関節が痛くなった
    • ベンチプレスをすると肩が痛い
    • スクワットで膝が痛い
    • プルオーバーで肘が痛い
    • デッドリフトをすると腰が痛い
    • サイドレイズ、ショルダープレスで肩が痛い
  • 筋トレをしているのに筋肉が成長しない

そもそも筋肉は関節(骨)を動かす (or 動かさない)ためにあります。トレーニングで怪我をする人、うまく効かせられない人というのはそもそもこの関節が正しく動いていない人が多い印象です。

そしてトレーニングうまくいかない理由の一つである「関節そのものが正しく動いていない状態」というのは関節包内運動の機能が低下している状態です

この関節包内運動の機能低下をトレーニングができる状態に回復させるのがベースコンディショニングラボの整体・【関節モビライゼーション】です。

今回の記事で分かる事

関節包内運動って何?

関節包内運動と関節運動の違い

目次

関節包内運動とは

1-1. 関節包内運動の定義

1-1-1. 関節包内運動とは 〜関節の遊び〜

関節包内運動とは、関節を構成する骨の接触する面の間(関節面)で起こる微細な動きのことを指します。関節包内運動が正常に機能することで関節の滑らかな動きを可能にし、正常な関節機能を維持する上で重要な役割を果たしています。関節包内運動は、通常の関節運動では目に見えないほど小さな動きですが、関節の健康と機能に大きな影響を与えています。この概念は、理学療法や整形外科の分野で広く認識され、関節機能の評価や治療に活用されています。

  • 関節包内運動
    • 関節の遊び…緩みの位置で他動的に動かすことで生じる骨運動を伴わない関節面の動き(離開(牽引)、圧迫、滑り、転がり、軸回旋)
    • 構成運動…自動運動に伴って起こる関節運動で滑り、転がり、軸回旋の組み合わせで起こる

骨関節疾患に対する関節モビライゼーションから引用

1-1-2. 関節包内運動と関節運動の違い

関節包内運動と一般的な関節運動には明確な違いがあります。関節運動は、筋肉の収縮によって引き起こされる大きな動きで、目に見える形で関節の角度が変化します。例えば、腕を曲げる動作などがこれに当たります。一方、関節包内運動は、関節面間の微細な滑りや回転といった関節内(関節面)での動きで、外部からは観察しづらいものです。この微細な動きは、関節軟骨の栄養供給や滑膜液の循環を促進し、関節の健康維持に不可欠です。関節包内運動が制限されると、大きな関節運動にも影響を及ぼす可能性があります。

簡単にまとめると

関節運動:外から見る事のできる関節の動き(屈曲・伸展 外転・内転 回旋運動など)。可動域などの評価もほぼ関節運動的な側面から評価

関節包内運動:関節面での動き(滑り運動・転がり運動・軸回旋など)

1-2. 関節包内運動の重要性

1-2-1. 正常な関節機能における役割

関節包内運動は、正常な関節機能を維持する上で非常に重要な役割を果たしています。この運動は関節周囲の組織(関節包、靱帯、腱、筋肉など)の柔軟性を維持し、関節全体の機能を最適化します。関節包内運動が制限されると、関節の動きが滑らかでなくなり、長期的に関節の変性や痛みにつながる可能性があります。

1-2-2. トレーニングにおける関節包内運動の意義

パフォーマンス向上
関節の滑らかな動きを促進し、力の伝達効率を高めます。

怪我の予防
適切な関節包内運動は、関節への過度なストレスを軽減し、怪我のリスクを低下させます。

可動域拡大
関節包内運動を意識した関節モビライゼーションは、全体的な関節可動域を向上させます。

コーディネーション改善
固有受容感覚を高め、複雑な動作のバランスとコーディネーションを向上させます。

2. 関節包内運動のメカニズム

2-1. 関節包の構造と機能

2-1-1. 関節包の解剖学的特徴

ウィキペディアより
https://en.wikipedia.org/wiki/Joint_capsule

関節包(Articular capsule:上のイラストの赤い部分)は、関節を取り囲む線維性の袋状の構造物です。外層の線維層(Fibrous stratum)と内層の滑膜層(Synovial stratum)から構成されています。線維層は主にコラーゲン繊維からなり、関節の安定性を提供します。一方、滑膜層は血管に富み、滑膜細胞を含んでいます。この滑膜層は関節腔に面しており、滑膜液の産生と吸収を行います。関節包の厚さや強度は関節の位置や機能によって異なり、例えば肩関節では柔軟性を重視した構造になっています。これらの特徴により、関節包は関節の動きを可能にしつつ、適度な制限を与える重要な役割を果たしています。

2-1-2. 関節包の生理学的機能

関節包の主な生理学的機能には、関節の保護、安定化、そして潤滑があります。関節包は外部からの衝撃や感染から関節を守り、同時に関節液を保持することで関節の潤滑を維持します。また、関節包には多くの機械受容器が存在し、これらは関節の位置や動きに関する情報を脳に送ります。この機能は固有受容感覚と呼ばれ、姿勢制御や運動調整に不可欠です。さらに、関節包は血管やリンパ管を含んでおり、関節組織の栄養供給や老廃物の除去にも寄与しています。これらの機能が適切に働くことで、関節の健康と正常な動きが維持されるのです。

2-2. 関節包内運動の生理学的基礎

2-2-1. 滑膜液の役割

滑膜液は、関節包内を満たす粘稠な液体で、関節包内運動において重要な役割を果たしています。主な機能は、関節面の潤滑と軟骨の栄養供給です。滑膜液には、ヒアルロン酸やルブリシンなどの成分が含まれており、これらが関節面の摩擦を減少させ、スムーズな動きを可能にします。また、滑膜液は関節軟骨への栄養や酸素の供給路となり、軟骨の健康維持に貢献しています。関節包内運動が行われることで、滑膜液の循環が促進され、その結果、関節全体の健康が維持されます。滑膜液の量や質が変化すると、関節包内運動に影響を与え、関節機能の低下につながる可能性があります。

2-2-2. 関節軟骨の特性

関節軟骨は、関節面を覆う特殊な結合組織で、関節包内運動において重要な役割を果たしています。軟骨は主にコラーゲン、プロテオグリカン、水分から構成されており、これらの成分が特殊な構造を形成しています。この構造により、軟骨は圧縮に強く、弾力性に富んだ特性を持ちます。関節包内運動(特に圧迫・牽引)が行われると、軟骨に適度な圧力がかかり、水分と栄養分の出入りが促進されます。これは軟骨の代謝にとって重要で、軟骨の健康維持につながります。また、軟骨表面は非常に滑らかで、滑膜液と相まって摩擦を最小限に抑えています。関節包内運動が制限されると、軟骨への栄養供給が減少し、長期的には変性や損傷のリスクが高まる可能性があります。

3. 関節包内運動の種類と特徴

3-1. 生理的関節包内運動

3-1-1. 回旋運動

回旋運動は、関節包内運動の一種で、関節面が互いに回転するように動く動きを指します。この運動は、特に球関節(例:肩関節や股関節)で顕著に見られます。回旋運動は、関節面全体に均等に圧力を分散させる役割があり、これにより関節軟骨の均一な栄養供給と摩耗の防止が可能となります。また、回旋運動は関節包や靭帯にも適度な張力を与え、これらの組織の柔軟性維持にも貢献します。適切な回旋運動が行われることで、関節の可動域が維持され、同時に関節の安定性も確保されます。しかし、過度な回旋運動は関節包や靭帯に損傷を与える可能性があるため、適切な範囲内での運動が重要です。

3-1-2. 滑り運動

滑り運動は、関節面が互いに平行に滑るように動く関節包内運動の一形態です。この運動は、特に平面関節(例:手根骨間関節)や蝶番関節(例:肘関節)で重要です。滑り運動により、関節面全体に均等に力が分散され、局所的な摩耗や損傷が防止されます。また、この運動は関節軟骨への栄養供給を促進し、軟骨の健康維持に寄与します。滑り運動は、大きな関節運動の質を向上させる上でも重要で、例えば肩を上げる動作の滑らかさは、肩甲上腕関節では、このあと解説する転がり運動とともに適切な滑り運動によります。滑り運動が制限されると、関節の動きが硬くなり、長期的には関節機能の低下につながる可能性があります。したがって、ベースコンディショニングラボでは、特に肩関節、肋椎関節でこの滑り運動の回復や維持に焦点を当てた施術が行われることが多いです。

3-1-3. 転がり運動

転がり運動は、関節面が互いに転がるように動く関節包内運動の一形態です。この運動は、特に凹凸のある関節面を持つ関節(例:膝関節)で重要です。転がり運動により、関節面の接触点が連続的に変化し、力が関節全体に均等に分散されます。これにより、局所的な摩耗や損傷が防止され、関節軟骨への栄養供給が促進されます。転がり運動は、大きな関節運動の質を向上させる上でも重要で、例えば膝を曲げ伸ばしする動作の滑らかさは、大腿骨と脛骨の適切な転がり運動に依存しています。転がり運動が制限されると、関節の動きが不自然になり、可動域の制限や痛みが生じる可能性があります。長期的には、これが変形性関節症などの関節疾患のリスク増加につながる可能性があります。転がり運動は滑り運動と組み合わさることで、多くの関節で見られる複合的な動きを可能にし、関節の正常な機能と長期的な健康維持に貢献しています。

4. 関節包内運動の評価方法

4-1. 関節可動域テスト

4-1-1. 他動的関節可動域測定

他動的関節可動域測定は、理学療法士や医療専門家が患者の関節の動きを評価する重要な手法です。この測定では、検査者が患者の関節を動かし、その可動範囲を測定します。通常、ゴニオメーターという角度計を使用して、関節の最大可動域を正確に記録します。他動的測定の利点は、患者の筋力や痛みの影響を最小限に抑えて、純粋な関節の動きを評価できることです。この方法により、関節包や周囲組織の柔軟性、そして関節包内運動の質を間接的に評価することができます。測定結果は、治療計画の立案や治療効果の判定に活用されます。

4-1-2. 自動的関節可動域測定

自動的関節可動域測定は、患者自身の筋力を使って行う関節の動きの評価方法です。この測定では、患者に特定の関節を可能な限り動かすよう指示し、その範囲を測定します。自動的測定は、患者の実際の機能的能力を反映するため、日常生活動作(ADL)との関連性が高いという特徴があります。また、この測定方法は患者の筋力、協調性、そして痛みの程度も同時に評価できるため、総合的な機能評価に役立ちます。自動的測定と他動的測定の結果を比較することで、関節の問題が純粋に関節構造によるものか、または筋力や痛みの影響によるものかを判断する手がかりとなります。これらの情報は、より適切な治療アプローチの選択に貢献します。

4-2. 関節遊びの評価

4-2-1. エンドフィール評価

エンドフィール評価は、関節の最終域での感覚を評価する手法で、関節包内運動の質を判断する上で重要な情報を提供します。検査者は関節を動かし、その動きの終末点での感覚(エンドフィール)を評価します。正常なエンドフィールは関節によって異なりますが、私の感覚としては言語化するなら「弾力的な停止感」や「軟らかい終わり感」といった感じです。異常なエンドフィールとしては、「硬い停止感」や「変な感じ」のような感じで、これらは関節包の拘縮や靭帯の損傷などを示唆する可能性があります。エンドフィール評価は、関節包内運動の制限や異常を機械などを使わず評価することができ、適切な治療介入を行うための重要な指標となります。この評価には高度な技術と経験が必要とされ、重要なスキルの一つだと思います。

4-2-2. 関節遊びテスト

関節遊びテストは、関節包内運動を直接評価する手法で、関節の微細な動きを手動で検査します。このテストでは、検者が関節を特定の方向に小さく動かし、その動きの質と量を評価します。主な評価項目には、関節の並進運動(前後、内外、上下への滑り)や回旋運動が含まれます。正常な関節遊びは、小さいながらも明確に感じられる動きであり、これが制限されている場合は関節機能の低下を示唆します。関節遊びテストは、特に変形性関節症や関節拘縮の評価、そして手術後のリハビリテーションの進捗確認に有用です。このテストの結果は、モビライゼーション技術の適用や運動療法の計画立案に直接反映されます。関節遊びテストは高度な触診技術を要するため、経験豊富なセラピストによって実施されることが一般的です。

5. 関節包内運動の治療と改善方法

5-1. モビライゼーション技術

5-1-1. 関節モビライゼーション

関節モビライゼーションは、関節包内運動の改善を目的とした技術です。この技術では、セラピストが患者の関節を特定の方向に、制御された力で動かします。モビライゼーションの強度は、軽度な振動から強い圧迫まで様々で、患者の状態や治療目的に応じて調整されます。この技術の主な目的は、関節の遊び(関節包内運動)を向上させる事により関節可動域の増大、痛みの軽減、そして関節機能の改善です。関節モビライゼーションは、関節包や周囲組織の柔軟性を高め、滑膜液の循環を促進し、さらには神経系の反応性も改善する可能性があります。特に、変形性関節症や関節拘縮、術後のリハビリテーションにおいて効果的とされています。ただし、適切な評価と技術が必要であり、患者の状態によっては禁忌となる場合もあるため、専門家による慎重な適用が求められます。

5-1-2. 神経モビライゼーション

神経と関節包内運動は関係あるの?という内容ですがベースコンディショニングラボが得意とするもう一つの主義です。神経モビライゼーションは、神経系の滑走性を改善することを目的とした技術です。この技術は直接的には神経を対象としていますが、関節包内運動にも影響を与える可能性があります。神経の適切な滑走と伸張は、周囲組織との相互作用を通じて、関節の動きにも影響を及ぼすからです。神経モビライゼーションでは、特定の姿勢や動作を通じて神経に軽度の張力をかけ、その滑走性を高めます。これにより、神経周囲の癒着を軽減し、神経の栄養状態を改善することが期待されます。結果として、関節周囲の柔軟性が向上し、関節包内運動の質が改善する可能性があります。この技術は特に、神経因性疼痛や筋骨格系の慢性痛を伴う条件下で有効とされていますが、適切な評価と慎重な適用が必要です。過度な刺激は症状を悪化させる可能性があるため、経験豊富な専門家による実施が推奨されています。

5-2. セルフケア運動

5-2-1. ストレッチング

ストレッチングは、関節包内運動の改善と維持に効果的なセルフケア方法の一つです。適切なストレッチングは、関節周囲の軟部組織の柔軟性を高め、関節可動域を拡大します。これにより、関節包内運動の質と量が向上し、全体的な関節機能が改善されます。ストレッチングには静的ストレッチと動的ストレッチがあり、状況に応じて使い分けることが重要です。静的ストレッチは、一定の姿勢を15-30秒間保持する方法で、関節包や靭帯の柔軟性向上に効果的です。一方、動的ストレッチは、ゆっくりとした反復運動を行う方法で、関節の温まりと機能的な動きの改善に役立ちます。ストレッチングを行う際は、痛みを伴わない範囲で実施し、徐々に強度や時間を増やしていくことが推奨されます。定期的なストレッチングの実践は、関節の健康維持と慢性的な関節問題の予防に貢献します。

5-2-2. 関節可動域運動

関節可動域運動は、関節の動きを維持・改善するためのセルフケア方法です。この運動は、関節を可動域全体にわたって動かすことで、関節包内運動を促進し、関節機能を最適化します。関節可動域運動には、自動運動(患者自身の力で行う)と自動介助運動(重力や道具の補助を受けて行う)があります。これらの運動は、関節液の循環を促進し、関節軟骨の栄養供給を改善します。また、関節周囲の筋肉や靭帯にも適度な刺激を与え、全体的な関節の健康維持に貢献します。関節可動域運動を行う際は、ゆっくりと制御された動きで実施し、痛みを伴わない範囲で行うことが重要です。特に、変形性関節症や関節リウマチなどの慢性関節疾患を持つ患者にとって、適切な関節可動域運動は日常生活動作の維持と痛みの軽減に効果的です。定期的な実践により、関節の柔軟性が向上し、関節包内運動の質が改善されることが期待できます。

6. 関節包内運動と各種疾患との関連

6-1. 変形性関節症と関節包内運動

6-1-1. 変形性関節症における関節包内運動の変化

変形性関節症は、関節軟骨の変性と破壊を特徴とする慢性的な関節疾患です。この疾患では、関節包内運動に重要な変化が生じます。まず、関節軟骨の摩耗により関節面の滑らかさが失われ、関節包内運動の質が低下します。また、炎症反応により関節包が肥厚し、その柔軟性が失われることで、関節包内運動の範囲が制限されます。さらに、関節周囲の骨棘形成により、物理的に関節の動きが阻害されることもあります。これらの変化は、関節液の循環不全や関節軟骨への栄養供給の低下を引き起こし、疾患の進行を加速させる可能性があります。結果として、関節の剛性が増加し、可動域の減少や痛みの増大につながります。変形性関節症における関節包内運動の変化は、疾患の重症度評価や治療方針の決定に重要な指標となります。

6-1-2. 関節包内運動改善の効果

変形性関節症患者において、関節包内運動の改善は様々な肯定的効果をもたらします。適切な治療介入により関節包内運動を改善することで、まず痛みの軽減が期待できます。これは、関節内の圧力分布が均等化され、局所的な過負荷が減少するためです。また、関節包内運動の改善は関節液の循環を促進し、関節軟骨への栄養供給を向上させます。これにより、軟骨の代謝が活性化され、さらなる変性を遅らせる可能性があります。加えて、関節包内運動の改善は関節の柔軟性を高め、日常生活動作の質を向上させます。例えば、歩行時の衝撃吸収能力が向上し、歩行パターンが改善されることがあります。さらに、適切な関節包内運動は、関節周囲の筋力強化運動の効果を最大化し、関節の安定性向上にも寄与します。これらの効果により、患者のQOL(生活の質)が総合的に改善されることが期待できます。ただし、個々の患者の状態に応じた適切な介入が必要であり、過度な運動は逆効果となる可能性があるため、専門家の指導のもとで行うことが重要です。

6-2. 関節拘縮と関節包内運動

6-2-1. 関節拘縮のメカニズム

関節拘縮は、関節の可動域が持続的に制限される状態を指します。この状態は、関節包内運動の著しい制限を伴います。関節拘縮のメカニズムは複雑で、多くの要因が関与しています。まず、長期間の不動や固定により、関節包や周囲の軟部組織が短縮し、硬化します。これにより、関節包内の滑膜滑走域が減少し、関節包内運動が制限されます。また、関節不動は関節液の産生と循環を低下させ、関節軟骨の栄養不足を引き起こします。さらに、筋肉の萎縮や線維化も進行し、関節の動きをさらに制限します。炎症反応が持続する場合、関節包内に線維性組織が形成され、これが物理的な障害となって関節包内運動を阻害します。神経学的な要因も無視できません。長期の不動により、関節の固有受容感覚が低下し、適切な関節運動のフィードバックメカニズムが損なわれることがあります。これらの要因が複合的に作用し、関節拘縮が進行していきます。

6-2-2. 関節包内運動を用いた拘縮改善

関節拘縮の改善において、関節包内運動の回復は重要な治療目標となります。治療アプローチは、拘縮の原因や重症度に応じて個別化されますが、一般的には以下のような方法が用いられます。まず、関節モビライゼーション技術を用いて、関節包内の微細な動きを徐々に回復させていきます。この際、痛みを誘発しない範囲で、持続的かつ段階的に介入を行います。次に、ストレッチングや関節可動域運動を導入し、患者自身で行えるセルフケア運動へと移行していきます。これらの運動は、関節包や周囲組織の柔軟性を高め、関節液の循環を促進します。また、固有受容性神経筋促通法(PNF)などの神経生理学的アプローチも効果的で、これにより関節の協調性や運動制御能力を改善します。さらに、必要に応じて装具療法を併用し、持続的な伸張ストレスを加えることで、関節包の柔軟性を段階的に向上させます。関節拘縮の改善には時間がかかることが多く、患者の継続的な努力と専門家の適切な指導が不可欠です。また、改善後も定期的なフォローアップと予防的介入が重要となります。

よくある質問(Q&A)

Q1: 関節包内運動が制限されると、どのような症状が現れますか?

A1: 関節包内運動が制限されると、以下のような症状が現れる可能性があります:

  1. 関節の硬さや違和感
  2. 関節可動域の減少
  3. 動作時の痛みや不快感
  4. 関節のスムーズな動きの低下
  5. 日常生活動作(例:歩行、階段の昇降)の困難さ

これらの症状は徐々に進行することが多く、早期に適切な対処を行うことが重要です。

Q2: 関節包内運動を改善するための日常的な運動はありますか?

A2: はい、関節包内運動を改善するための日常的な運動がいくつかあります

  1. ゆっくりとした関節の全可動域運動
  2. 軽いストレッチング(特に関節周囲の筋肉を対象としたもの)
  3. 水中運動(水の浮力を利用して関節への負担を軽減)
  4. ヨガやピラティス(全身の柔軟性と筋力のバランスを改善)
  5. 日常生活での意識的な動作(例:椅子からの立ち上がりをゆっくり行う)

ただし、個人の状態に応じて適切な運動を選択することが重要です。専門家に相談の上、安全に実施することをお勧めします。

関節包内運動の評価は、適切な治療計画の立案や、治療効果の判定に重要な役割を果たします。

まとめ

関節包内運動は、健康な関節機能を維持する上で極めて重要な役割を果たしています。この微細な動きは、関節の潤滑、栄養供給、そして適切な力学的環境の維持に不可欠です。関節包内運動の理解と評価は、様々な筋骨格系疾患の診断と治療において中心的な位置を占めています。特に、変形性関節症や関節拘縮などの慢性的な関節問題に対して、関節包内運動に焦点を当てたアプローチは大きな治療効果をもたらす可能性があります。

関節包内運動の評価には、高度な技術と経験が必要とされますが、適切に行われることで、患者の状態を正確に把握し、個別化された治療計画を立案することができます。治療においては、モビライゼーション技術やストレッチング、関節可動域運動など、様々な手法を組み合わせることが効果的です。これらの介入は、関節の柔軟性を高め、痛みを軽減し、全体的な機能を改善することができます。

重要なのは、関節包内運動の改善が単なる関節の動きの回復だけでなく、患者のQOL向上にも直結するという点です。日常生活動作の改善や痛みの軽減は、患者の活動性を高め、心理的にもポジティブな影響をもたらします。

また、予防的観点からも関節包内運動は重要です。適切な運動習慣や生活習慣の維持により、関節包内運動を良好に保つことで、将来的な関節問題のリスクを低減できる可能性があります。

最後に、関節包内運動に関する研究は現在も進行中であり、新たな評価方法や治療技術が開発されつつあります。今後、さらなる科学的知見の蓄積により、より効果的で個別化された治療アプローチが可能になることが期待されます。医療専門家は、これらの最新の知見を常に取り入れ、患者に最適なケアを提供することが求められます。

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骨関節疾患に対する関節モビライゼーション

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